都市部と地方の(所謂)文化資本の差の話、「地方には文化資本が少ない」となんだかやたら単純にまとめられがちだけれど、
・都市部にあるもの/都市部に評価されるもの/都市部のフィルター越しに認識できるものしか「文化」「経験」としてカウントされない(こっちが「文化」と思っていても都市部の価値観に合わなければ「因習」「奇習」「限定的な事例」みたいな扱いにされる)ので「ないこと」になる
・都市部に評価されるようなものを作りあげて/維持していても、世間=都市部に発見され次第みな持っていかれあちこちに広まってしまい、自分たちだけの「特色」ではなくなってしまうため「なにもない地方」の評価が変わらない
・都市部に持っていかれない、かつ都市部に評価されるもの=「都市部発信の(と都市部が思っている)もの」をどれだけ取り入れているかだけを指して「地方の文化資本」をカウントすることが定着している
少なくともざっくりこれくらいの問題は含まれるように思うので、単に「地方もがんばれ/地方はどうしようもない/都市部はもっと地方に『施し』を」みたいな話に着地されると大変しんどいなと思う