⚪︎ 長いので、要約をご用意しました。それぞれの項目について、詳しくは本文をご覧ください。(2.以降は具体的なアグレッションについての言及がありますので、ご無理のないようお願いします)
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1.宗教差別とはなにか:
〈宗教の違い、あるいは信仰がある/ない/持ちかたが違うことを理由として行われる差別〉
宗教差別/宗教問題は、信仰を持つと自認する者だけの問題ではありません。「信仰心がある/ない/どのように持つか」という、社会に生きる全ての者の「持ちかた」の多様性の話です。
2の続き + 3.このような考えを助長する<宗教右派>という語の安易な使用に強く反対します。
⑧宗教はなんだか怖いが、魔法やおまじない、祈りやお祭りや幽霊や天使、様々なモチーフや巫女などの聖職者には夢があるので、コンテンツとして皆で楽しみたい。
⑨宗教・信仰、またその施設は「資源」である。社会/経済/学術/芸術/国家など、公共の利益のためによりよく活用されるべきだ。
⑩差別や問題が生じるのを避けるため、宗教に関するものを避けるべきだ。宗教差別は、信仰者に失礼なことを言わなければそれでよい。
3.上のような考えを助長する<宗教右派>という語の安易な使用に反対します。
現状、マジョリティが危険と判断したものが<宗教右派>と分類されています。
この分類方法は、信仰の持ちかたがマジョリティでない者の、排除と差別に繋がるものです。
2.神道LGBTQ+連絡会が、信仰/宗教への差別に繋がるアグレッションだと感じていること
2.私たち神道LGBTQ+連絡会は、下のような言動を信仰/宗教への差別に繋がるアグレッションだと感じています。:
①無宗教の自分たちには、宗教差別や宗教問題は関係ない。
②自分は寺や神社にお参りにいくし、クリスマスも祝うが、宗教に関する差別を感じたことはない。
③宗教や信仰は個々の自由だが、「過剰な/過激な」信仰は困る。社会の邪魔にならないようにすべきだ。
④〇〇は△△より劣った(優れた)信仰だ。
⑤宗教や信仰は非科学的であり、現代的でない。過去の文化として容認すべきではあるが、ゆくゆくは淘汰されるものである。
⑥宗教のせいで様々な問題が生まれた。戦争や差別を引き起こし、民衆を騙し、洗脳し、犯罪の温床になっている。信仰を持つ者はそれに加担している。宗教は悪だ。
⑦宗教は民衆の麻薬であり鎮痛剤。ただの虚構だが、弱い/恵まれない者たちには必要だ。逆に言えば、宗教を必要とする者は、弱い/恵まれない者である。
(続)