今年のM-1ぐらいから世代的にダウンタウン病にかかってない漫才師たちがコアになってくるんだな。ダウンタウンが新しい言葉や価値観、笑いのセオリー、フォーマットを作りまくったおかげで演芸の世界はテレビのバラエティを含めとても豊かになったけど、反面、吉本興業を中心に亜種や劣化版しか生まれない時代も長く続いた訳で、新しいものが生まれる期待はどんどん高まってるからなぁ。
ダウンタウン、特に松本人志の発想力や創造性は彼独自のものもありながら、根っこの部分は幼少期を含め、新人時代に彼らが育ったなんば、梅田、京都の花月劇場を中心とした芸人集団の擬似家族にあり、上方演芸のトラディショナルな部分を色濃く受け継いでるところもあるので、「ダウンタウンから上方演芸の血脈を引き継ぎつつダウンタウンに影響を受けていない」人達の出現が待たれる。
でも案外それはテレビやインターネットの影響で、関東の大学お笑いサークルから芽生えるかもしれないので、そこはとても楽しみでもあるのよね。