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川野芽生『無垢なる花たちのためのユートピア』 
フェミニズム小説が収録されているとお友だちに勧められて読んだ。
小説集で、美しい文体を味わうように読み進める中、うち一編の佳境に至るまで今読んでいるこれが背骨にフェミニズムを含む話とは気付かなかった。
女性が人未満であるもしもの世界での取り合われる手と手を想像してから、自分の手を見る。

三十歳以上の女性からの子宮の摘出とやらが如何に有害で、くだらなくて、作家が公言するには恥ずかしい、質の低い″SF″か。
ということを、本作で改めて実感させられた。

読んで良かったです。同じ作家の他の作品も読みたい。

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