ノンバイナリーについてはじめて知ったとき、自分は「異常」ではないんだと思えたし自分を表現する言葉にやっと辿りつけたという安堵感で肩の力が抜けた気分だった。それからジェンダー・アイデンティティについて少しずつ学んできたいま自分のこれまでを顧みると、春夏秋までは「男性でも女性でもない」のが、冬になると「女性であることに躊躇がなくなる」ようになっていることに気づいた。
これはノンバイナリーなのかジェンダー・フルイドなのかよくわからないけど、どうも季節と関連して流動してるようだと判明したことはほんとうによかったと思う。冬の終わりに自分の身体が呪わしくて希死念慮にとりつかれていたけど、その理由について思いあたる節があるのとないのとではやっぱり息苦しさが違う。