国境なき医師団の広報の方に寄付を求められたときに、結果としてちょっと漠然とよろしくない心境になった話。※国境なき医師団を非難するものではないです。街頭での活動って難しいな、みたいな話。

数週間前くらい、そこそこ大きな駅へ立ち寄った時に広報活動をしている方が。まだ電車の時間まで余裕があったので話を伺っていると、寄付をお願いされる流れになった。
あまり金銭的余裕はないけど、500円くらいなら電車代を差し引いても財布に残るだろうし寄付させてもらおう、と思っていたら現金の寄付ではなく月額の支払いの話だった。月に3000円~5000円くらいだったと思う。何か細かい文字がたくさん並んだ書類を渡された。
「毎日、ペットボトルの水とか買っちゃいますよね。その毎日の100円を寄付に回すだけですよ」といった旨の話をされたのだが、出先の水道水を手に掬って飲んで水分補給を済ませているような自分からすれば「へぇ~そんなひともいるんだ」みたいな気持ちであった。その場では適当に頷いていたけども。
結局寄付は断った。月額3000円は自分には高かったというのと、毎月継続して支払うためには個人情報を提供する必要があり、ゆっくり考えたり書類を隅々まで確認する時間もなく、その場でぽんと個人情報を書いて渡すのは怖かったから。

ペットボトルの水を買う話に頷いてしまったからだろうか、断るタイミングを逃し続けて無駄手間を取らせてしまったからだろうか、お断りすると広報の方の笑顔がどこか冷めたような顔になった気がして(これは自分の考え過ぎだと思う)。
「こっちは現地で活動しているのにお前は寄付もできないのか。どうせ他人事だと思ってるんだろう。高みの見物かよ」みたいな、その広報の方は何も悪いことはしていないしにこやかに見送ってくださったのだが、自分の中で勝手に、反差別コミュニティで「活動」できない者を嘲るようなSNSでの投稿がチラついて落ち着かなかった。

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あと金銭的余裕が無ければ無いほど、「(自販機やコンビニで売れている)ペットボトルの水」みたいなファストなアイテムって必要になると思っているので、「日々の無駄遣い」の最たる例みたいに挙げられるのはちょっとモヤ…とするなどした。

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