『コット、はじまりの夏』続き
始めにおばさんと接する描写から、徐々におじさんとの描写が増えていくこと、そして最後の場面を考えると、やはりコットとその家族にとって一番の問題は父親ということだろう。彼があの状況の原因である。母親もほぼ育児放棄しているが、彼女も父親からDVを受けていて(困窮もだが、次々に子供を生ませるてるんだよね…)、もう子供へ向ける余力などなくなっているのがありありと分かる。宝くじが当たった母親がどうしたか聞かれて、当たったお金でみんなでゼリーを食べたとのコットの台詞が良いなと思って。母親は子供達への愛情はあるのだがしかし…というのがこの台詞だけでわかる。
実際問題、コットをあの環境から救おうとするなら、福祉…福祉の手が入ることなんだろうな。
子供と丁寧に接しようとする大人と、福祉システムってのは大変重要なものなのだよね。
#映画 #感想