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『ありふれた教室』観た

校内で起きている窃盗を契機に、どこまでも拡がり続ける対処、対処、対処…で教師の仕事はつらいよ映画。本当につらい。

教師、生徒、保護者と立場の異なる者らが関わる場・学校を現代社会の縮図と捉えて、問題が起きた時にどうなるだろうという作品と思いました。「対処」というより、全員ただ主張を繰り返すだけ、もちろん主張は一理あるのだが、それだけに見えて、これが私達の社会の失敗か…とげんなり。詰み状態への展開があれよあれよと進むので、スリリングで面白いのだけどね。

しかし、普通は認識の確認や問題の切り分け等するよね?と思うし、提示された情報は限定的だし、映画として意図的にされていることあるよな…とも少し思いましたね。本当「主張」があるだけで誰も「証明」していない。

教師、生徒、保護者間の関係で一気に空気が変わってしまう学校という繊細な場の様子はめちゃくちゃリアルだったと思う。少しも間違えられない、生徒への対応に直面し続ける教師の緊張感。信頼に入ったひび、指導の揺らぎがさらに信頼毀損となり生徒間に伝播する空気。家庭の様子が子供を通して教室に現れる感じ。自分が子供ながらに感じた環境が再現されていて戦慄だった。教師は本当に苦しい仕事、でも大切な仕事だ…。

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