『プリシラ』観た
エルヴィスの隣にいた時間、少女から傷ついた大人へ。年上の男に惹かれた大切な記憶と、彼といることで変わっていく世界への不安と。彼女にとっては確かに大切な時間・記憶なのかもしれないけれど、そんなに孤独で、くつろいだ気持ちで側にいられないなら早くやめた方がいいんじゃないのかなー、早く気づきなよーと思い続けて観ていたよね。
好きになってしまったのだから仕方がないのかもしれない、そうならば人を好きになるってとても不自由なことだ。
憧れが抑圧に変わっていく過程、そして精神的自立へと向かうその心が繊細に描かれていたので面白かった。
エルヴィスの自分本位で支配的な部分と、優しく紳士的な部分がいい具合に描かれていて、ああこういう複雑さに惹かれると同時に抜け出せなくなるんだろうなーというのも大変わかりやすかった。
プリシラを演じたケイリー・スピーニーが非常にかわいかった。登場場面の孤独な少女の背中、表情がすばらしくて大好きだ。
所々で(『エルヴィス』で出演していた)トム・ハンクスの、大佐の顔がちらついて、いいんだか悪いんだかw