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『Firebird ファイアバード』観た
1970年代後期、ソ連占領下のエストニアで。同性愛が厳罰に処される状況の中で、厳しくも愛することを確かめる話だった。愛や友情の中で関係を選んで生きていくという点では、つらいというか、ひどい話ではある。悲恋の上に三角関係…。セルゲイと特にロマンなどはもっと誠実であればこんな状況は避けられたのでは、とは思う。気持ちと行動は異なることがある、確かにそれは人間らしいことでもあるし。しかし、人としての誠実さが失われ状況が悪化した元凶は、同性愛を嫌悪する社会規範があり、規範が法となり、その法がある監視社会であるということがはっきり示される、理解できる、そういう作品だった。
最後のメッセージも、ラストカットも、観ている者に強く受け止めて欲しいという気持ちが伝わるものだった。

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