『ナポレオン 最後の専制君主、最初の近代政治家』読了
12月の映画に向けて予習で読んだ。ナポレオンを含めてあの時代の欧州の歴史が本当によくわかっていないので…
研究者による研究書よりの伝記という感じでしょうか。各論ではなく、ナポレオンの生涯の一連の流れに沿って書かれているので、全然詳しくない自分にとっては予習に選んで正解だった。王政を革命で倒したはずなのに、帝政になるってどうしてよ?程度のざっくりした疑問(なんかこの辺りの所からわかってないんだよね…)に、おおよその回答をしながら進めてくれる感じが良い。
まさに時代の狭間に生きた人物の複雑さ、挫折した貴族青年から最高権力者、古さ(例えば身分への保守性)と新しさ(私有財産制の獲得・堅持)の二面性が特徴的だという論で、面白かった。
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