『ベティ・サイズモア』観た
夫の殺害目撃という強ストレスのために妄想の世界に逃避し旅に出た女、その女を妄想しつつ追う殺し屋のロードムービー?な人間ドラマ。ほんわかゆるコメディな空気を切り裂くように勢いのあるバイオレンスに絶句…!この独特の雰囲気がすごい。面白い。
妄想・虚構に逃げる姿がスリリングで痛々しい、のではあるが、妄想・虚構を愛し行動したのは立派な力でもあるからと肯定する素敵さがある。救って救われるのがモーガン・フリーマンだから故の説得力でねじ伏せる感はあったけど。
道中のバーの女性店員が一度きりのローマの旅を語るのがとてもとても良かった。共感とその後のかばいも最高。だから最後にベティが旅に出ているのが嬉しい。逃避の最中でも、人生での変化繋がっているのがね。
ドラマの俳優達との絡みは、病的な妄想だといつ判明するかハラハラして嫌な感じだったな。空気がおかしくなる予感というか。ねぇ…
お!アーロン・エッカートだ~と思ったら最低のどクズだしいきなりエグい暴力に遭うしで困惑w オセージ族の話が出てきて、花殺し月の殺人を観たところで予想外にタイムリー…と思ったらこれだよ。一応差別批判の文脈だったな。
ゆるゆるファニーなのにスリリングでどう纏めるか予想がつかず、不思議に面白かった。
#映画 #感想