『エリザベート1878』あと
彼女が夫や子供や従兄弟や負傷兵にまで、横に寝そべるのが印象的だった。同じ立ち位置でふれあいたいような気持ちの表れかな、と思って見ていた。親密さを共有したい表れというか。
動画の話が出てきて、そこに映る彼女の自由さが面白かった。動画に事実が映る的な台詞には、つい『フェイブルマンズ』を思い出したね。
彼女の奔放なわがままさも描いていて、子供との関係も面白かったし、侍女達とのやりとりも。一番の侍女にそれは酷い仕打ち…とは思ったが、ラストで女たちの繋がりの様なものが見えたのが好きだった。
ヴィッキー・クリープスが苛立ちから喜びから様々で些細な心の襞を表現するのを見る作品でもあって、それも楽しかったな。