兵庫知事出直し選 信頼回復は真実の究明で|中国新聞デジタル https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/558709
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斎藤氏は3月の会見で、元西播磨県民局長だった男性が告発した内容を「うそ八百」と切り捨てた。退職数日前に男性の退職人事を取り消し、公益通報の調査結果を待たずに停職3カ月の懲戒処分にする判断も示している。
男性が死亡に至った、県の一連の対応が果たして適切と言えるのか。プロ野球阪神・オリックス優勝パレード経費を巡る不正疑惑などの真相も何ら解明されていない。
知事への県議会の不信任決議は地方自治法100条に基づく調査委員会(百条委)の結論後にすべきだったという声がある。事実確定しないうちに結論を突き付けたことは先走りという批判もある。
ただ、百条委が実施したアンケートには県職員の4割が知事のパワハラを見聞したと回答した。全てが事実無根であるならば、知事を支えていた副知事が斎藤氏に5回も辞職を勧めること自体が不可解ではないか。そうした県政の実態が選挙戦できちんと議論され、有権者に十分に示されたとは到底言い難い。
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