最近紅茶の知識不足を度々感じるので、ふと思い出して読んでみた。
『紅茶 味わいの「こつ」: 理解が深まるQ&A89』
著者 : 川崎武志 中野地清香 水野学
calil.jp/book/4388251208

よくある紅茶本よりちょっとだけ踏み込んだ内容になっていて、こういうタイプの解説書は他にはあんまり見かけないと思う。Q&A形式なので、もしかしたら著者の皆さんが紅茶屋さんとして(全くの初心者ではなく普段から自分でお茶を淹れている)お客さんからよく聞かれる内容を盛り込んだのかな?という雰囲気。

いつも何となく淹れて飲んでいるけどこうしたい場合はどうすれば…、みたいなちょっとした疑問にはある程度答えが出せそうな感じ。
(長くなったので分割)

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(続き)製法や流通に関する内容は知っていた方が買い物が捗るし、各産地別の話は具体的な農園名が出てきたりして興味深い。○○農園と表記されていても実は農園名じゃないやつ(←案外沢山ある)の話とか。

発行が2017年なので各産地の最新動向についてはちょっと古さを感じるところもあるものの、お茶も農産加工品なのであれやこれやの事情が最終製品に反映されるよねー、というのが感じられる良書であった。写真や図解がほとんど無い本を読める人にはおすすめ。

傍から見れば信者かよと思われそうだなと思いつつ…

紅茶に限らず中国茶の六大分類の他のお茶の話とか、製法の話とか、品種の話とか、もうちょい掘り下げたものがあれば読みたいなと思いつつも、その辺りのことはおそらく現地に行ったり製茶体験をしたり素性のはっきりしたお茶を目の前に並べて飲み比べたりというような実体験がないと理解できないところがあるんだろうなという気もする。

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