図星を突く意見ですね。
「悪女」というキャラクターは元々韓国ドラマで成立されたんです。復讐のために残酷なことをする女性を表すのですが、
考えてみりゃ女性の方が抑圧されている状況がもっと多いし、それでその鬱憤を表すストーリーがもっと劇的に見えるからそのキャラクターとジャンルが成立したと思います。
もちろん復讐のために女性キャラがする行動は倫理的に正しいのではないですが、ほとんど相手の方がもっと悪いことをしたストーリーが多いので「悪女」と言えるのかが問題ですね。
[参照]

mint  
ウェブトゥーンで、タイトルに「悪女」が入っていることが多いのは、なぜなんだろう?女性が抑圧されていることに対する鬱憤が現れているのだろうか?そういえば、「悪男」という言葉はない。男に許されていることでも、女がすると「悪女」になるのか。
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@thx
ドラマにも「悪女もの」があるのですね。ウェブ漫画の場合は、必ずしも復讐ではなくて、小説の登場人物である悪女に憑依した、というような設定も多いようです。私は韓国ドラマもよく観るのですが、「悪女」が主人公になっているドラマはたまたま観ていないようです。

日本語には「悪女」という言葉はあっても「悪男」という言葉は無いと書きました。韓国語ではどうなんでしょう?韓国語には「悪い女」と「悪女」という言葉の違いはありますか?

ふと思い出しましたが、キム・ギドクの映画で『悪い男』という映画がありましたね。韓国語の原題は「나쁜 남자」だそうですが、この「나쁜 」は「悪男」みたいな合成語を作ることができるのでしょうか?

悪女に憑依するロマンスファンタジージャンルの作品のことですね。確かにその場合は復讐とは違って、むしろ自分の欲望のせいで全てを滅ぼすというわけですね。

でもいくら悪女としても一応主人公で、読者が応援したくなるキャラじゃなきゃダメなんです。だから「悪女」そのものを主人公にしたんじゃなく、「悪女」と言われる人物に憑依された人物を主人公にしたと思います。一応悪女になった主人公キャラを応援するのも、ストーリーに関わらず積極的に自分の運命を作り上げるストーリーに魅了されたんじゃないでしょうか。元々悪女のはずのキャラだったが、その後悪女でもなかったことになったり、悪いことをしても納得できることになったりしますから。

質問に戻ると、韓国語の「悪い女(나쁜 여자)」、「悪女(악녀)」の違いはある感じです。確かに「悪女」の方がもっとスケールが大きくて、犯罪でも犯した人に対して使う言葉って感じで、ただ「悪い女」だというと、女性に振られた男性が使いそうな感じです。

そして「나쁜 남자」の例がありますね。全然思いつかなかったことです。言語的には、「나쁜」は名詞じゃないので合成語でもできないし、接頭語でもありません。なので「나쁜」が付いてる言葉は「나쁜」と一緒に一つの単語として認められません。

ご参考になれば幸いです。

@thx
詳しいご説明ありがとうございます。

あれはロマンスファンタジーというジャンルですか。確かに、悪女に憑依する場合は、本人が望んで憑依したわけではないので、悪女という設定から逃れるためにいろいろ努力しますね。悪女に限らず、憑依したり転生したり、過去に戻ってやり直したりする物語の場合、主人公はすでに決まっている運命(死ぬとか死刑になるとか)を避けるために知恵と勇気を振り絞って運命を切り開いていくので、現実に苦しんでいる女性の読者たちは自分の姿を重ねて読んでいるのではないかと思います。そうやって運命を切り開いていくヒロインたちは颯爽としているので、別に「悪女」などと言う必要はないのに、わざわざタイトルに「悪女」とか「嫌われ」とか「脇役」とか入れるのは、読者に親しみやすくするためか、謙遜(東アジア独特?)のようなものなのか、ひねりすぎなのかなどと考えます。

韓国語の文法については詳しくないので、うまく説明できなかったのですが、非常に丁寧に教えていただいてどうもありがとうございました。

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