朗読劇「若きウェルテルの悩み」感想
5/5(日)昼/夜公演とも観てきました。
昼のウェルテル役の方は明るい厨二病患った青年感、夜演じた方はじっとりした割と本気でリアルにいそうな感じでした。
原作未読でしたが、純然たる恋の悩みというより、思い込みの激しい男性が片思いを拗らせてストーカー化していく過程を見ているようで非常に趣深かったです。
終盤彼女も気があったかの様な表現もあったけど、個人的に彼女の好きは恋愛的なものではなく現代なら趣味友(オタ友)的なアレだったのではという気がしました。
好きな小説や詩の傾向が似てるから好き、は恋の好きとは違うでしょう?
また仕事がうまく行かない時に仕事を勧めた友人たちの所為にしてしまう他責思考といい、恋愛さえうまく行けばみたいな思考といい、現代SNSでよく見かける風景が250年も前に描かれていたことに驚きました。
朗読劇としてリアルに肉声を持って迫ってくる分、個人的により恐怖を感じたところもありました。
古典が普遍的なのか、進歩がないというべきか。
ともあれ充実した時間でした。そして推し様はいつも通りかっこよかった🥰
ありがとうございました。