ハムレット 

冷静沈着なベネさんを見ることが多かったから、良くも悪くも感情に振り回される時期の生き生きとした青年の姿を見るのは凄く新鮮だった。

あんまりシェイクスピアに馴染みがないからそう思うだけなのか、貴族階級の人たちの宮殿内にいるとき特有の独特な表し方なのかわからないけれど、感情の詩的な言い回しが面白かった。元々が文章で読むことを想定されてる台詞だろうから少し冗長に感じたけれど、きっと自分が本を読んだとて登場人物が何を思って感じているのか拾いきれない所が沢山あるだろうなとは思ったので、舞台で彼らの猛烈な演技を見ることによって感情を結び付けられてよかった。

ハムレットの"祈りを捧げ魂を浄化している時に殺すなど、奴の魂は天国へ行ってしまう!堕楽を貪り魂が汚れた時に殺さねば地獄へおくれん!"って考え方が徹底的に苦しめるという強い復讐心が現れてて凄く良かったな…

ベネさんの狂うふりをするハムレットも凄かったけれど、オフィーリアの狂い具合も凄かったな。彼女の無垢さがより大切な人たちへの想いが抜け落ちて狂った悲壮感を際立てていてさ。

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