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社会学者・打越正行さんの訃報、いまだ信じられず、信じたくない心境です。
沖縄の暴走族・ヤンキーの世界に飛び込み、10年に渡る調査から書かれた『ヤンキーと地元』。
皆が目を背けてきた”共同体に入れない若者達”に、真正面から向き合った著書でした。
(続く)→

(続き)→ ヤンキー達の“パシリ”となり時に暴力を受けながら、なぜ調査を続けられたのか?と問われた際、「彼らへの敬意があったから」と即答した打越さん。
「彼らの事を野次馬的に見て面白がってほしくない、(本書は)読んだ人と彼らとの距離が縮まる事を願って書いた」との言葉が、忘れられません。
*
ヤンキー達が置かれた状況の背景には沖縄社会の歪みがあり、さらにその歪みの元凶には日本の社会や政治があります。
打越さんがそうであったように、私達”内地”に住む者こそが、その事を深く考えねばなりません。
まめ書房はこれからも、打越さんの本を内地の読者に届けていきます。

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