明治以前、日本から「蝦夷地」と呼ばれた北海道と、まだ「琉球王国」だった沖縄。
その両者をタイトルに冠したこちら「琉球王国と蝦夷地」(1998刊)は、97年に沖縄国際大学にて行われた同名の公開講座を書き起こしたもの。
著者(話者)は札幌学院大学の名誉教授・山畠正男氏(帯広市生まれ)。
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(続き)→ 本書では、北海道と沖縄の意外な共通点や真逆な点を挙げて考察。
真逆の気候、共通する離婚率の高さの話に始まり、中盤は蝦夷地の複雑な歴史を琉球とも比較しつつ俯瞰。
松前藩がアイヌを服従・隷属させていく過程、明治政府による日本編入、開拓民の増加とアイヌの減少などを紐解きます。
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終盤は、北海道と沖縄の県民意識の違いを、1973年のNHKの意識調査を元に考察。
家族や社会との関わり、個人の価値観、慣例や風習などを比べた、ユニークな内容です。
なお近現代のアイヌ・沖縄への差別については、掘り下げ不足の感がありますが、それは他の本に求めるべきかもしれません。

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