(続き)→ 本書では、北海道と沖縄の意外な共通点や真逆な点を挙げて考察。
真逆の気候、共通する離婚率の高さの話に始まり、中盤は蝦夷地の複雑な歴史を琉球とも比較しつつ俯瞰。
松前藩がアイヌを服従・隷属させていく過程、明治政府による日本編入、開拓民の増加とアイヌの減少などを紐解きます。
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終盤は、北海道と沖縄の県民意識の違いを、1973年のNHKの意識調査を元に考察。
家族や社会との関わり、個人の価値観、慣例や風習などを比べた、ユニークな内容です。
なお近現代のアイヌ・沖縄への差別については、掘り下げ不足の感がありますが、それは他の本に求めるべきかもしれません。