(続き)→ 登場する女性は65名、移民先はペルー・ボリビヤ・アルゼンチン・ブラジル・ハワイなど。
豊かとは言えない土地での彼女達の苦労は、並大抵ではありません。
入植地の開拓や農園での重労働、行商や飲食店の切り盛り。
そして大人数の家族を抱えての家事や子育てにも奔走します。
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病気や災害・文化の違いに悩まされながら、沖縄出身者同士で助け合い、土地に根をおろしていく姿は逞しく、感動的。
一方で、女性という理由で様々な制約を受け、犠牲を強いられる場面も多くあります。
近代沖縄の女性達が海外で歩んだ道の険しさが浮かび上がる、貴重な記録と言えるでしょう。