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大田昌秀氏の名著『これが沖縄戦だ』(1977刊)。
表紙の写真は79年前の今日・6月21日に米軍が撮影し、”うつろな目の少女”として有名に。
しかし大田氏は後に、生きていたこの少女と面会、何と男性だった事を知ります。
日本兵から手荒な事をされぬよう、親の指示で少女に扮装していたのです。
(続く)→

(続き)→ 写真で腕を吊り目がうつろなのは、食糧を奪おうとした日本兵から暴行を受け、肩を脱臼し目や頭に大怪我を負ったせい。
また血まみれの服は、壕に脱ぎ捨た物を米兵が持参、写真を撮る際にわざわざ着せたのでした。
同じく大田氏の著書『沖縄戦を生きた子どもたち』(2007刊)に、これらの詳細が。
*
“友軍”にさえ危険を感じ、息子を守ろうと女装させた父親。
たとえ少女だろうと殴りつけ、食糧を奪った日本軍。
血のついた服を着せ、演出して写真を撮った米軍。
戦争とは、単に兵隊が撃ち合うとか空襲にあうだけではない、もっと残酷で醜いものだと、この”少女”の目が訴えているようです。

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