(続き)→ 本書では、死者を供養する「若焼香(ワカスーコー/一年忌〜十三年忌)」の法事料理や、お墓を建てた際の「お墓のお祝い料理」の中に、チラガーの姿が見えます。
結婚や長寿の祝い料理にチラガーは登場せず、法事やお墓などあの世に関わる行事でお飾りのように並ぶのには、何か意味があるのかも?
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これは想像ですが、沖縄では豚の鳴き声に魔物を追い払う力があると言われるので、もしかすると豚の顔・チラガーを飾る事で魔除けの効果を期待したのかも。
沖縄の食べ物には、祭祀や信仰と結びついた物が数多くあります。
そんな食文化に触れると、沖縄料理をより深く味わえる事でしょう。