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この表紙の迫力!
こちら「多幸山」は、同名の沖縄芝居の劇画化作品。
漫画の作者・新里堅進氏は、壮絶な沖縄戦を描く「沖縄決戦」や自然と人間の重厚なドラマ「ハブ捕り」などの作品で高く評価され、今年でデビュー50周年を迎える重鎮です。
さっそくページをめくってみると、驚くことに…!
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なんと、フキダシの中の台詞が全て、沖縄芝居と同じウチナーグチ(沖縄語)で書かれています。
そして不慣れな読者のために、フキダシを上下に区切り、”標準語スーパー”を添えるという斬新なスタイル。
沖縄芝居ならではの会話の雰囲気や、台詞の情感を再現しようという意図でしょう。
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原作脚本の真喜志康忠氏は、人間国宝にも選ばれた戦前戦後の沖縄芝居の大スターであり劇作家。
物語は、多幸山で山賊に襲われ、家宝の刀を奪われた挙句、成り行きで山賊の弟を殺めてしまった男にまつわる因縁話。
新里氏の熟練の劇画で、沖縄芝居の魅力を堪能できる、実に贅沢な作品です。
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