鹿児島県にあっても、文化的には琉球からの影響が強い奄美諸島。
こちら「奄美の長寿料理」は、そんな奄美の郷土料理を紹介する本です。
地元の野菜や魚介・肉・調味料などの食材と、それらを使った料理のレシピ148品を収録。
またお菓子や行事料理・調理道具なども、豊富な写真付きで解説。
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沖縄と似た豚やゴーヤーの料理がある一方、フル(ニンニク)の葉やツワブキの料理・鶏飯やうどんの炒め物など、奄美ならではのメニューも続々登場。
鶏飯は薩摩の役人の接待料理だった事、うどんは戦後メリケン粉の配給を機に主食として用いられ始めた事など、その歴史的背景も説明されています。
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奄美出身の著者・三上絢子氏は、奄美の歴史や経済・儀礼などに関する著書や論文を多数上梓。
この本も、地元の方からの聞き取りや現地調査を重ね、自身でも調理するなど、研究を重ね書かれたそう。
まさに、奄美の食文化の全てが盛り込まれた労作です。
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