まめ書房になぜ「ゴルゴ13」が⁉︎
実はこの第99巻、沖縄が舞台の一編「沖縄シンドローム」を収録しているのです。
物語は、沖縄に駐屯する地元出身の自衛隊員らが、軍事クーデターを画策。
沖縄の米軍基地を掌握・制圧し、沖縄を日本から独立させるという大胆な計画を企てる…という内容。
*
この話の雑誌掲載は1996年1月、沖縄の米兵少女暴行事件の3ヶ月後。
漫画には抗議デモの様子や、日米政府の沖縄への圧政の歴史が挿入されます。
そして琉球王国復活を目指す自衛隊員の動機は、日米安保にあぐらをかき、沖縄を犠牲にし続ける日本政府への怒りである事が、ハッキリと描かれます。
*
この漫画から27年、基地問題を巡る状況は、沖縄の負担軽減どころか、司法さえ沖縄への基地集中を黙認、NHKは政府の立場だけを報道、X(Twitter)は抗議する市民への中傷やデマで溢れ…と悪化の一途。
ゴルゴ13の冷徹さよりもっと恐ろしいのは、私達日本人の”沖縄への無関心”です。
*
#ゴルゴ13 #沖縄シンドローム #さいとうたかお #テーラ平良 #リイド社 #沖縄漫画 #沖縄本
#まめ書房 #mameshobo #mameshobobooks