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『砂糖の世界史』
著/川北稔

誰もがほとんど毎日口にする「砂糖」。この白くて甘くて栄養価の高い貴重な食材は、いままでどのように作られて『世界商品』となったのかを、600年もの歴史の流れとともに描き出す。

内容的に「おもしろい」とか「好き」とか言うのはどうかと思うんだけど、凄く面白いし好きだった。岩波ジュニア新書の一冊なだけあって、使われている語彙は分かりやすく解説も平易。文体には古い児童文学のような独特な味わいがあったのもよかった。

歴史を学ぶ面白さのひとつに「教科書の出来事のひとつに過ぎなかった事柄が、今の自分の在り方につながって息づいているとわかる」があると思っているんだけど、砂糖を通じてまさにそういう体験ができる本だった。

砂糖をバナナに置き換えたら『バナナと日本人』になるのだとおもう。実は読んでないのでこっちも読みたい。

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