『怪盗グルーのミニオン超変身』

高校の同窓会に参加したグルーは、再会した元同級生から成り行きで命を狙われることになった。家族を連れて自宅を離れ、安全な場所に引っ越したものの、そこのお隣さんは悪党志望の悪ガキで、正体をバラされたくなければ盗みを手伝えと脅される。一方、復讐に燃える元同級生はグルーの息子を誘拐するため住処を探していた……。

シリーズ最新作にして第4弾。残念ながらチビッコ大歓喜のおなら爆弾は出なかったものの、珍奇なメカやヒミツ道具が大量に登場していた。今回はシリーズで一番アクションシーンが作りこまれていた気がする。大人もしっかり楽しめた。シリーズどれも曲のセンスがカッコよくて大人ウケを狙ったネタが差しはさまれるので見ていて飽きない。

とにかくテンポが速いのでこどもも飽きずに観られるのだけれども、一方で、もうちょっと深堀した方がいいだろうよ~と感じた個所がいくつかあった。マキシムとヴァレンシーナの連帯の事情とか、新生活をはじめたこどもたちとルーシーの内面とか、ポピーがどうして悪党を夢見るようになったのか、とか。虫さん軍団がかわいかったんだけど1シーンしか出てこなくて残念だった。あとは、第3作でドルーとどっかいったはずの大勢のミニオンが一緒にいるのはなんで?ってなった。

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『怪盗グルーのミニオン超変身』感想つづき 

あとあと、デスクワークしてるミニオンが面白かったのでもっと観たかった。

個人的に脚本ちゃんとしてる~と思ったのが、グルーJrがグルーを「父ちゃんサスガやん」って認識するのが、ラストの展開ではなくその一歩手前だった点。仕事に必死で家族のケアができておらず、グルーJrから顔を見るのも嫌がられていた父親・グルーが、育児をやり、実際の「仕事(=悪行ってことだが)」を見せることで親の信頼を取り戻す……という展開になっており、その流れをちゃんと描いていてさすがだな~と思った。並のファミリー向け映画なら、助けに来てくれた父ちゃんありがとう!にしてしまう気がした。

終盤でメガミニオンたちが引退先でこしらえた仲間を引き連れてグルーのピンチに駆けつけるのはムネアツだった。グルーは転居先で馴染めなくて四苦八苦してたのにミニオン達が適応しまくってて笑った。

悪党大集合で歌うラストの曲も(なんで二人が和解できてるのかちょっと良く分からなかったものの)よかった。総じて面白かったです。

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