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『アメリカン・フィクション』(2024)
監督/コード・ジェファーソン

あんまり売れてない作家(純文学寄り)が、白人をコケにするためにコテコテの黒人っぽい文学を書いたところ、発売前から重版出来、映画化も決まって文学賞まで取っちゃったから、さあどうしよう。

っていう…ね。笑。

めっちゃめちゃ面白かった。いたるところにダークなジョークが仕込まれていて頬が引きつった。でもいくつか見落としている気がする。黒人2名、白人3名でおこなう文学賞最終選考シーンの皮肉が個人的に一番強烈でした。

産まれたところや皮膚や目の色で、それに見合った音楽や口調や人生を求められる。そぐわなければ驚かれる。人間って、人生って、皆そんなに単純じゃないのにねえ。だけど複雑なものを複雑なままにしておくのは不安だ。

実は主人公の人生が一番『くだらないメロドラマ』っぽく描かれていて、ちょっとだけ悲哀だなぁなどと思いました。

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