劇場版すみっコぐらし感想・2
工場で制服が支給され、住居があてがわれ、豪華な食事が振舞われたあたりで、おとなは「あっこれはヤバい工場~」と察するので意外性はそんなにない。ただ、鉄板のストーリー展開をキチンと魅せるって大事だと思うしそういう話は好きです。
「みんなの笑顔が見たくて成長し続けていたけれど、それで本当にみんなはしあわせになったなのかな?」に対する結論は結局でてこず、ふんわりボカされてはいるものの、すみっコぐらしの映画にはさすがにそこまで求めてなかったので十分な決着だとおもった。皆を笑顔にするために、じゃあ今度はどんなことをはじめようかと模索するエンディングなのはよかったな。
最後のナレーションの「この世界にはいろんなコがいていいんだよ」というメッセージが暖かくてだいすきです。すみっコみたいな優しい世界に触れておおきくなれる子供たちはすてきだな~とおもいました。
劇場版すみっコぐらし感想・3
「皆の笑顔が見たい」は「皆の役にたつ自分でいたい」ということでもあって、ツギハギ工場はそのために経済成長していたんだけど、それが実はみんなの笑顔につながっておらず、じゃあどうする…となったあとの決着の付け方が好きだったな。それは経済成長には関係のない、余計で役に立たないものだけど、皆を笑顔にできるんだよね。
誰かの「役にたつ」存在になることは、それまでの「役に立たない」自分がいなくなることでもあり、それで本当にいいの?役に立つってそんなに大事なの?…っていう。すみっコらしさの喪失と回復は2作目のテーマでもあったけど、今回は自発的に失いに行こうとしていた分、おとなはヒリヒリしました。いやだからこれ本当に「すみっコぐらし」の話してる?(してます)