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「海月」後書き語り(1/n)

江南百景図4周年イベントで来てくれた肖含珠ちゃん、可愛いけどまあ人間の女の子じゃなくて海の妖怪なんです感が端々に漂っていて、じゃあ本性は何だろうと考えながら書いていた。水陸どちらもOKなので魚ではなさそう、賢いけど一本気で突っ走ってしまう感じ、これは民話だとヘビだな…ウミヘビ? ウミヘビかも!と思いついてウミヘビについて調べてみたり。沖縄で捕まえて燻製にして食べたりするエラブウミヘビはおとなしいけど、毒はハブの何十倍も強くて噛まれると結構死ぬらしい。多分、ウミヘビの姿で船倉に潜んでいたところ、酒の肴にしようとする不届き者が捕まえようとするので怒ってシャーして大騒ぎになって見つかるのではないかと思う。

なお、キャラ紹介の性格のところにある「古霊精怪」という形容は小青ちゃんの説明にもある。水都の訳だと「聡明で勘が鋭い」とあるが、「小鬼」とか「小悪魔」みたいなニュアンスなんだろうか。

※画像は江南のキャラ紹介の該当箇所スクショ。肖含珠も小青も可愛いのでついでに落書きした。

「海月」後書き語り(2/n) 

今回、書きながら「自分、もしかして固まらない茶碗蒸し作っちゃってる…?」とずっと心配だったが、一応固まっているのではないかと思えて来た。他の書き方はあると思うけど、この書き方だとこれ位の長さは必要だったのかも。

ちなみに今回事前に書いたメモは大体こんな感じ。プロットはなく、ほぼアイデア一発勝負だった。「笑府」で詩にも役人言葉を求めてしまって馬鹿にされている彼を馬鹿にしない書き方で書きたいという気持ちは最初からあった。
あとは4周年イベントを題材に書くことかとは自分でも思ったけど、江南/水都ならまあ全然ありだなと思って考えてみた「航海から帰って来ない人はどれぐらいいたのだろう」という疑問。『セルデンの中国地図』の著者ティモシー・ブルックの『フェルメールの帽子』によると、フェルメールの時代のオランダだと海外に行った人の3人に2人は帰ってこなかったらしいので(移住先に骨を埋めた人含むだけど)、15世紀前半の中国だとどうなのかと。宣徳帝が「あいつら暇してるから土木工事させとけ」と言った兵士の人数と軍団のフル定員の比率が大体1/2と1/3の間なのだけど、それを「帰国した兵士の人数」に援用できるのかは分からんしな…みたいなことをうだうだ考えたりはしていた。結局よく分からない。

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