多分私が書いた二次創作小説の感想と思われる文章をお見かけしたところ、多分『醜聞の作法』への言及があり、比較されるにしたって出来が違いすぎるがなと思いつつ、そう言えばずっと読み返してなかったなと思って久しぶりに再読して、おもしれーに打ちのめされて頭抱えて寝込む羽目に。(脳みその調子が面白い小説を難なく読めるほどにはまだ万全ではない)以前読んだ時は、ラストの結婚式で「本当の」方がいきなりお話方面に突っ込みすぎでは?と思った記憶がうっすらあったけど、「本当の」もお話じみてくることで元々信用ならなそうな「私」もますます信用できなくなって、三方等しく虚実不明!となって文字の海に還っていくので、そういう話になるのだな。あと、本文中に一箇所だけ時点が明記されているの、ラストまで読んで「ああ…!」と感慨に浸る訳だけど、講談社版だとカバーの装丁にその日の記事?が引かれているのに今更気がついた。
ということで、似てるかと言われると、いややっぱり似てないよ…?が結論ですが、久しぶりに楽しい読書ができて良かったです。「似てるか…?」で色々考えてみたことは、つなげるかもしれないし、つなげないかもしれません。