九十歳、何がめでたい
佐藤愛子の同タイトルのエッセイと続編の九十八歳。戦い止まず日は暮れずを合わせたストーリーで、断筆した佐藤愛子にエッセイを書かせたベテラン編集者の家庭の話も織り交ぜつつ進んでいくストーリー。佐藤愛子の執筆机や孫との仮装等の再現が本当に凄い。
初っ端の新聞の人生相談に佐藤愛子が割り込むが、相談相手が編集者の妻と分かってから脳汁ドバドバ出て大変面白かった。
娘役の子ダンス経験者なのかなって思ってたら撮影のために約2ヶ月間猛練習したとコメントしていてびっくり。
草笛光子以外の出演情報を全く入れないで見ていたので、ベテラン編集者の後輩にマモ出てたのとカメオ出演者の豪華さにびっくり。真田丸好きとしては三谷幸喜出演嬉しかったです。
最後、編集者の家族が再生する事なく、彼が今までの行いを反省したうえでそれぞれ離れて生きていこうというさっぱりした終わり方で大変良かった。
笑いあり涙ありのサクッとしたお話で、見る人は選ばないといった感じがしました。映画館の客後期高齢者多めだったけど、もう少し若い年代でも大丈夫なんじゃないかって気はするんですよね。
余談。映画のコメントで佐藤愛子が50年程前に草笛光子と対談で会った際、お互い別れた夫の悪口を言って大いに盛り上がったの