2011年出版の『ボーカロイド現象』を読んでる。
レコード産業が低迷している只中で起こったボカロ現象に未来の音楽の姿があるはずだ!みたいな割とビジネス視点の本で、ちょっとそれはどうなのというこじつけや対立煽りはあるものの、「ボーカロイド楽曲では、歌手本人とは楽曲の作り手」「ボーカロイドを使って歌唱を行い」というラディカルな見方が急に出てきたりしてびっくりする(作家主義的なのでむしろ保守的かもしれん)。
あと関係者へのインタビューは普通に参考になる。

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というか文章量的にもインタビューがメインの本だな。本格的な商業化の前夜だからこそ読める内容という感じで面白い。
今読むとLOiDの村田さんの「現状でチャートインしているような楽曲は、そのほとんどが"インターネット発祥"というよりも"二コニコ動画発祥"」「本当の意味での"インターネット発祥の音楽"っていうのはまだ出てきていない、と思っています。Myspace (マイスペース)やユーチューブとかにも、もっといろいろなところがあると思うんですよ。」という発言が面白い。

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