十二国記『華胥』備忘録感想②
砥尚がいたときは黄姑ではなく彼が王に選ばれたから、黄姑はこの『華胥』の一連を通して覚悟を決め王の資質が完成したように思う もともと立派な人には違いなかったけど
供王珠晶も黄海の旅を経た後に王として麒麟に迎えられたけど、あれも旅の経験と覚悟により王気が完成したみたいなところがある気がしてて、黄姑もそれと同じ感じなのかな〜と
珠晶と黄姑、振る舞いや性格は全然違うけど、王として通すものの筋は似ている気がする
『風の万里 黎明の空』でも鈴と祥瓊それぞれに(救いのというわけではなく厳しめにチャンスを与えるという意味で)手を差し伸べる役として対峙するのがこの2人で、珠晶は「お前のここが駄目」「お前のような奴が一番嫌い」「祥瓊を許すことは真っ当に生きている人間に対する侮辱」とキツく言い放ちながら罪人としてやり直すチャンスを与え、黄姑は「あなたはまだ子供」「あなたはすごい方なのになぜそのようにされるのですか」とやんわり未熟さを指摘して絶対に甘やかさない 2人とも筋を通す王様