https://comic-action.com/episode/14079602755100864512
『追燈』
関東大震災における朝鮮人虐殺を、妖怪を交えて描くマンガ。
>この作品は、1923年の関東大震災が起きた東京を舞台にしています。
当時の状況を描く上で朝鮮半島出身者に対する差別表現や、暴力的、衝撃的なシーンが含まれております。
この点を十分ご理解の上、ご覧ください。
この但書が1ページ目(これはマンガ収録版、web単話売りにはない。確か以前の公開時にも無かったはずで、今回新規で付け加えられているはず)。
ファンタジーで逃げない、真っ向からの指摘。作者、出版社とも敬意を表する。
残酷な虐殺、マイノリティであることを「ジャッジしてやろう」とする人々のいやらしさ、ことばのラッシュ、コマの枠を焼き現実に侵食しようとする表現、
血を吐くような叫び、今日こそ読まれるべきマンガ。
巻末の引用文献、参考文献もまた数珠繋ぎに読まれるべき。マンガで終わらせない、事実を知る、伝える、修正しない、隠さない、向き合う、再発を予防する、反省する、その尻尾を掴むための読書。「消させない」。
あまりにひどいので隠す。『民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代』より引用
民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代 (中公新書) https://amzn.asia/d/8LdtfbM
ちなみに、朝鮮人虐殺についてはこちらの本もおすすめ。
一揆や秩父事件などを扱いつつ、朝鮮人虐殺に4章、5章と大きくページを割いています。
研究上の見解として「(朝鮮人虐殺の際、誰がデマを流したか?」という解がある。
この本はもし余裕があるならぜひ全文読んで欲しいです。なんで政府が認めたがらないかってそーゆーことっスよね。。
藤野 裕子
民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代 (中公新書)、2020年、141.142ページより引用