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『世界でいちばん透きとおった物語』読終 

うーん
『神メモ』の作者さんだなぁ
この作者さんはもともと文章読みやすいし
ミステリというよりヒューマンドラマって感じだったかな

主人公が作家であった亡き父(といっても不認知)の最後の原稿を探すのに父の昔の愛人たちを訪ね歩く場面は『黒革の手帖』かと

神メモもそうだったけど基本悪い人がいないんですよ(犯人?だってある意味被害者とも言えるし
それがわかってるから巷で言われてるほどの感動は無かったかな
何より「放蕩の限りを尽くした人間が死後良い感じのことをしていた事が発覚してチャラ」という展開は好きじゃないので父を理解しつつも許しはしない(ように見える)主人公の態度は好きです

それより主人公が探偵役なのかと思ったら霧子さん(懇意にしている編集者)が安楽椅子探偵で意表w
会話の中だけど京極氏がめちゃめちゃ出てくるのも意表だけどトリック?的な部分で必要だったという
(しかし自分にはどれだけテキストレイアウトを考慮していただいても文体自体が読みにくくてつらい・・・話は好きなのに

ラストの仕掛けはわかりやすいよね
他の本でも見た気がする

ていうか
帯のすべてが蛇足(自分が買ったのは3刷

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