復興デザイン会議「災間を生きる都市」「すずめの戸締まり」は人々はすでに東日本大震災を忘れてしまっていることを踏まえて作られたという.この会議に参加する人は災害を忘れていない人であり,会議で掲げた「災間を生きている」という問題提起は災害を忘れてしまっている人に届けるべきだったのではないか.また,森先生の提示された「支援者と”アライシップ”概念」は,被災の現場に向き合うエンジニアの取るべきスタンスに重要な示唆を与えている.構造的な格差や非対称性に自覚的であること,被災者にまず主導権を渡すこと.ただ,アライシップ概念が拡張する前に,アライの定義・アライとして取るべき言動についてはよく理解・実践されなくてはならない.