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牧原出『権力移行』
正直読みづらい。というのも、主張が行ったり来たりで何が言いたい結論なのかが分かりづらいからである。
個人的に気になったのは、定期的な政権交代があることが望ましいという価値判断を前提としつつ、政権交代のコストを最小化するための方策を提示しているのだが、コストをかけてまで政権交代をすべき(=一党優位政党制の下で権力以上を繰り返すのは望ましくない)かどうかは自明ではないからちゃんと根拠を書くべきだったのでは。この本が出たタイミングが民主党→自民党の政権交代直後で、有権者の多くが自民党以外に政権担当能力はないとみなしていた時期だからこそ。

nhk-book.co.jp/detail/00000091

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