公共空間における性的表現を含むアニメ・漫画広告の問題(勝手に名付けた)、批判者の論点はそのような広告を新聞や駅のような公共空間に蔓延させるのはいかがなものかというところに集約されると思う。中には性的表現をこの世から抹殺したいという過激派もいるだろうけど、多数派は性的表現が公共空間に似つかわしくない点で一致しているはず。さらに言えば構築主義的観点から、公的セクターがその表現を公に認めることで「女性のモノ化」を促進しかねないという論点も外れてはいない。
表自界隈の問題は、このような批判者側の論拠に対して、「それでは、なぜこの性的表現を含む広告が認められるべきなのか」という論理的な反論をすることなく、ただ「表現の自由」一点張りで突破しようとしていることにある。表自界隈のフェミニズムサイドに対する再批判では、なぜこの広告が認められるべきなのかを明確にしてほしい。