線画をスキャンした後、塗りの範囲をざっくり作って、線とスキャンゴミの除去をしているところ…なのだが、これくらい取れば終わり。
スキャンゴミや紙の汚れ、ノイズなどは、キレイに取り去らず、よほど気になるものだけを、あるいは線のハミ出しが許容できないところだけを薄めの消しゴムで処理していく。
ウチみたいな画風だと、ノイズは「味方」になるから、取り切らない。
我々が見る風景や、レンズを通して見るものは、
空気の温度差、空気中のホコリ・水蒸気・その他エアロゾルによる微小な屈折やレンズ効果、あるいはフィルムや CCD のノイズなどによって必ずノイジーなので、
あえてノイズを残す方がリアルを演出できる。
紙をスキャンするとノイズは必ず乗るので、アナログ線画ではこれを有効に活用できる。