アシダ音響(ASHIDAVOX)のヘッドフォン・ST-90-05を入手しました。価格からは考えられないほどかっちりとした造りでそのシンプルさゆえの壊れにくさはさすが業務ユースで鍛え抜かれただけのことはあるなといった印象。オリジナルのST-90は放送局などで主にボイスのモニター用に使われているそうで、黒とグレーの2色展開で、特にグレーはスパルタンな印象が良きですね。(続く)

(承前)肝心の音ですが、このヘッドフォンは入念なエージングが必須といって差し支えないようですので以下はまだその途中のものであることをご了承ください。
第一印象は全域に渡ってしっかり(あるいは太めに)音が出ている印象。そして音を作っていないなという感じがしました。ソースの音の「作り方」がよく分かる感じ。なので音源がドンシャリに作られていればドンシャリに聞こえるといった具合なのです。これはラジオにつないでFM放送各局を聴き比べたところ音楽にせよトークにせよ、それぞれ局ごとに「音の作り」の違いがはっきり判ることでよくわかります。ここは原型たるST-90譲りと言えましょう。(続く)

(承前)ボイスの可聴性がよく判る例として通信機に接続していろいろな形式の無線通信を聞いてみてもそれがよくわかりました。
デザインにしてもその音にしても華美だとか迫力があるとかそういうものとは無縁ですが、だからこそのストレートな良さがあるいいヘッドフォンだなというのがわたしの感想です。
それにこの無骨なデザインは一周回ってなかなかかっこいいですよね。折りたたみ機構とかはありませんがヘッドバンドはしなやかで締め付けがなくよく耳にフィットしますし太めのケーブルはクセがつきにくく信頼感がある。加水分解してベトベトになりそうなところがないし長く使えそうです。(続く)

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(承前)
以上、ASHIDAVOX ST-90-50のインプレッションでした。思いの外良きものだったので、同社のイヤホン・EA-HF1にも興味が湧いて来ましたよ。どうしてくれよう :ablobspin:

【おまけ】そしてこの無骨な箱よ!

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