『虎に翼』、翼と聞いて思い浮かぶのはマリア・モラフスカヤの「翼の世紀に」という詩。「私は老いるまで生きながらえるかもしれない/でも飛行機の段を踏むことはない/私には経験できないようだ/地球の引力に勝利する日は!」(高柳聡子『埃だらけのすももを売ればよい』32ページ)
詩はもう少し続くけど、飛行機に乗れないことを「なんという悲しみ!」と言ったモラフスカヤがその後どうなったか、私はこの本を読んで本当に痺れました。
『虎に翼』主題歌を担当する米津氏へのインタビューで、女性の地位向上の物語の主題歌を歌うのが男性の自分であるのはなぜ、という問に制作側が「俯瞰の視点で普遍的な曲を作ってほしい」と答えた、というのを読んだ時にちょっと、というかめちゃくちゃひっかかったんですけど、その時に『埃だらけの〜』とモラフスカヤの「翼の世紀に」を思い出した。今日も読んじゃった。
kankanbou.com/books/kaigai/060

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補足すると、この詩が書かれたのは1916年で、若い女性が異国を旅することは難しかった。

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