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スリ・アシィ 

こっちはインドネシア発のスーパーヒーロー映画! 格闘家の女性が主人公で、体つきがかっこよくてすごい良かった。敵も味方も神や霊的な存在なので、どこか恐ろしくおどろおどろしいのもいい。
スーパーヒーローということで、MCUとかで見るような物語の型を踏襲しつつ、だんだんアラナの強さスケールが大きくなって昔話とか伝承物語を見ているような気になった。昔大学で読んだ本地ものの説話を思い出した。主人公は一騎当千とか当然で、ケタ違いに強くて美しいんですよ。最後の方はもうアラナ一人でいいのでは……? とチラッと思ったのだが、「一人ではダメ」というのもテーマの一つなのかなと思う。タングーやカラ、家族たちがいてこそアラナはアラナでいられる。孤独ではないということ自体が重要なのかなと、最初の子供時代を振り返って思う。
女神の化身ということで貴種流離譚的なものを感じつつ、一方で母親とアラナは血のつながらない家族という点がそこに風穴を開けているように思う。

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