理解醸成とはすなわち諦念の醸成なのである。
岸田文雄は国民の声を聞くこともなく、粛々と閣議決定にしたがい、ためらいもせず、処理水の海洋放出にゴーサインを出すだろう。首相に何を言ってもムダだと、心ある人ほど途方に暮れるだろう。政府は、社会全体が諦めムードになることを狙っている。
社会の諦めを助長するべく、政権御用達のコメンテーターが、「反対者がいても進めるのが政治だ(橋下)、理解がなくても進めるのが政治(古市)」とたいこ持ちに余念がない。
だが、とぼけた顔して強権をふりかざす、岸田政権の悪辣を許してはならない。
私たちは、心の中に絶望を育ててはならない。