父は料理をしなくなった。短期記憶がどんどん厳しくなっているので、段取りが要ることの難易度が増しているのは想像に難くない。ご飯を炊くこと、時々炊き込みご飯を作ることはできている模様。宅配の老人用弁当は不味いと言って食べない。

一週間分の惣菜を作って冷凍庫と冷蔵庫に詰めた。何とか食べておくれ父よ。

電子レンジは食卓の上に据えた。キッチンの隅では、調理後忘却が発生するからだ。なおピッピッの電子音は父の可聴域外なので聞こえていない。

今週は冷食の夕食を試す。家事サポートのサービス会社にも問い合わせを出す。ケアマネさんと医師とも再度話さないといけない。

家に居たい父。24時間専属介護労働者にはなれそうにない子。マイペースの猫。可愛がっている植物たち。少しでも長く穏やかな日々を続けられるように、やることを少しずつ進める。