ジョージオーウェルの1984年 感想ネタバレ 

・政府に思考盗聴されてるって言うところからもう、統合失調症?って正直思った
→読み終わりましたが、陰謀論を信じているまたは統合失調症の人、1984年を読んでないこの考えにたどり着くのなんでなん?と不思議に感じています 今 あなたの考えてることって全部この本に書いてありますよね?って言いたくなる
・ロンドンがなぜかオセアニア枠に入ってるし、ニュースピークとか言う謎の言葉が公用語になってる 何
・手書きの日記が死刑になる世界線
・75年前に「何でも口述筆記に吹き込むのが普通」という言葉がでてくるのがすごい 音声入力やんけ
・毎日敵の顔を流して罵倒する時間があるの怖すぎる→これ……今のメディアでは?
・美しくて若い女が嫌いで仕方なくて憎悪するのはメチャクチャエロい女でヤリたくて仕方ないのに絶対にそうすることはないとわかっているから→おい!こういう男たちって毎日Twitterで見るんですけど?!
・残酷な映画で爆笑が起きる、絞首刑を見に行きたい!と騒ぐガキンチョども、怖すぎる

・「韻文作成機と呼ばれる特殊な万華鏡を用いた全く機械的な方法で作られるセンチメンタルな歌」→AI生成の話してる……………………
・「ポルノ課」もある ポルノはあるんだ
・『良い』と言う言葉があれば『悪い、素晴らしい、申し分ない』も必要ない。無駄な言葉だ、と言う見解→これマジで怖かった ニュースピークは年毎に語彙を減らしている美しい唯一の言語であり、言語の多様性は思考を拡張する働きがあるため、思考の範囲を狭めるには語彙を減らす必要があるという話だった つまり思考の統制をするにはボキャブラリーを貧困にさせるのが手っ取り早いということ
・性交は浣腸と同じように些か不快な軽い処置であると看做されるべきであると言う考え
75年前の価値観でも強制される妻との義務的なセックスより自由な歯が一本もないブスのババアの娼婦とのセックスの方が燃えた、みたいなことを言っているんだけど、この時代でもそういう価値観なんだ……人間って変わらないね……

・「プロール(庶民)たちが強い政治的意見を持つことは望ましくないのだ。かれらに必要なのは素朴な愛国心だけ。それに訴えれば、必要な時にはいつでも労働時間の延長や配給の減少を受け入れさせることができる」「彼らの不満は何の変化ももたらさない」「なぜなら、全体を見通す力をもたないので不満をいくつかの取るに足らない個別の原因に帰着させるより他なかったからである」
おい!!!!!!!これ現代すぎる!!!!!!!
・日記は誰も読むことのない終わりのない手紙のものだが、しかしその手紙はある特定の人間に宛てたものであり、その事実により精彩を得るのだ。←これ好き
・ロンドンなのに単位がリットル、ドルになってる 歴史が変わってる
・手紙は例文の一覧が印刷されているものを使い、不要な文を消して送るものという文化になりつつあるの、怖すぎる 言葉は紡ぐものだよ〜〜〜〜〜
・相手からのアプローチがあった瞬間憎らしいと思ってた女が可愛くて気になって仕方なくなるの、キモすぎる おい、これもTwitterでみたぞ
・「純潔なぞ大嫌いだ。善良さなどまっぴら御免だ。どんな美徳もどこにも存在してほしくない。一人残らず骨の髄まで腐っててほしいんだ」これ帯にして欲しい 大好きだ
・「私と死体と、どっちと寝たいの?」←これ全ての強い受けに言って欲しい

・「階級社会は貧困と無知を基盤にしない限り成立しえない」 おい、マジで刺さりすぎる 現代の話をしているとしか思えないんだって
・「最上の書物とは、読者のすでに知っていることを教えてくれるものなのだ、と彼は悟った」←これは読みながらかなり実感した。気持ちいい。
・過去は記憶と記録によってできている、記録をコントロールできればそれは過去をコントロールしていると同じこと(要約)←これ、確かにかなり正しくて感心した
・拷問されてるのに相手に愛情を感じて縋ってしまうの、拷問の解像度が高い 拷問は何度か経験したことがありますが、縋って来方が生々しすぎて怖いよ
・オブライエン大好きで尊敬しててかっこいいと思ってたのにウィンストン拷問受けてから「大きくて醜い顔が近づいてきた」とかいうようになっちゃったの興奮した。
・「党が権力を追求するのは、人間が全体として意思薄弱で臆病な生物であって、自由に耐えることも真実と向き合うこともできないから、自分よりも強い他者によって支配され、組織的にも瞞着されなければならないためである」「我々の文明の基礎は憎悪にある」←これキツイな〜〜〜〜〜〜 その通りだから。
・ネズミの出し方最悪すぎて笑った 
こんなに嫌な伏線回収あるんだ。

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最悪だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なんだこの本
後味メチャクチャ悪いのにずっと降り続けてた雨が止んで晴れてきたみたいな気持ち、無理矢理読了感良くしてくるの嫌すぎる。
新言語のニュースピークの言語についての解説付録が付いてくるの面白すぎるし、よくできてるなと思いました。
面白かった。夢中になって読んだ。嫌だ〜〜〜〜〜なんなんだこの本。期待していた通りの、「なんなんだよおこの本!」て感じ。良かった。疲れた……
すごい体力のいる本だった、文庫本一冊なのに6時間ぐらいかかってる。
30年後とかになっても私、これ読めるのかな。
読んでよかった。この本を知らずにディストピア世界線を語れないとはよく言ったものだな。すげーな……………………これが75年前に書かれた本か……………………はあ…………

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