最近はパワーズを図書館で借りて延長したり予約したけど受取に行くのに遅れたりして図書館に迷惑をかける日々です。パワーズおもしろいね。刊行当時に読んでおけばよかった……。

パワーズのファンブック(一冊目の翻訳と同時に刊行された批評&原語版既刊あらすじ集) みたいなのが出ていたので一緒に借りたんだけど、執筆陣に一人も女性がいなくてゼロ年代翻訳界マジか……ってなった。
1冊目に読んだ『ガラテイア2.2』が過去作にまつわる自伝的&ディープAIフィクションだったので、そこから過去作が知りたくなって読み進めているんだけど、描かれた90年代アメリカ当時のIT環境とフェミニズムの扱いとかが、ちょっとしたギャップがあって面白い。翻訳版が出たのは本当にちょっと前だけど、日本はそこらへん欧米の感覚と比較して20年遅れなので、その差も含めて面白い。

あとディープラーニングまわりの描写は当時のおそらく先端ぽいので、翻訳している人は相当勉強されたんだと思う。
ファンブックのあらすじはそこらへんの詳細を丸っきり無視していたので、理解できなかったんじゃないかと思う。(あるいは想定読者に少ない文字数で伝えられる自信がなかった)
LLMが席巻している現在に読むのも乙なものです。

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