1/2日記 230201
結局25時すぎに寝て、朝7時に起きる。睡眠のリズム乱れすぎてもう訳わかんない。けど、それほど大事にしたいこととラスト数日で出会うなんて想像していなかった。とだっちさんと雑談本キャス。すごく久しぶりのとだっちさんの声はとても明るくて思わず目を閉じて声に身を預けた。聴くだけで心が伸びやかになった、いい声だなあ。本当はとだっちさんの構造主義の話から言語学に飛びたかったけど、なんだか私ばかり話してしまった、30分て本当に短い。時間の使い方結構反省したのだけど、とだっちさんの感触はよかったみたいで、ならいいか。「いつもゆっくり話聞いてもらってるから〜」の言葉に簡単に嬉しくなる。いつもひとのケアを笑って明るくしてくれるところが大人だなあと思う。こーじのこともあったし、やっぱり早めに会ってみなければ、と思い、蕎麦を対おねする。いこうー!と言ってくれるものの日程調整まで話が行かないので、やはりスタンスが不明である。
とっても眠いので12時まで寝ちゃう。最終日の贅沢!こーじと会えるとき肌の治安が良くありたいのでノーメイクで過ごす。
Bushwick Inlet Parkはドミノに負けず景色が美しかった、寒くなるまで海の向こうを眺めて、寒くなったのでpartnersでピスタチオオレンジラテを飲み、お店に寄る。みゆきさんがなぜアメリカに来たのか初めて知る。るいくんが漫画家を夢見ていることを初めて知る。私、交流が足りなかったかな。変に長年上長をなってるからプライベートの話を私から聞くと強制になってしまうのでは、という言い訳で自分自身の守りに入ってしまう。2人のこれからの楽しい生活を願ってホテルへ戻る。途中McNallyで忘れられなかった可愛いカードとステッカーを買う。ホテルへ戻るとこーじからLINEが来てて慌てる。急いで支度をしてジェラート屋さんで落ち合う。屋上の夜景で落ち合うの話の空気を思い出す。こーじは仕事の日でも身だしなみがちゃんとしてて格好いい。深い目。ジェラート美味しい。colleteは予約満杯で、それに、Dinerというお店はこーじの1番のお気に入りだというのでそちらに連れて行ってもらうことに。
誕生日に1人でディナーに出かける特別なお店というので、「そんな大切なお店に連れていってくれるの」と聞くと「そうですよおねえさん」と可愛く返ってくる。ワクワクるんるん。向かいしな、東京に住む人たちはお休みの日どう過ごすの?鎌倉とか行くの?と言うから、鎌倉は小旅行感あるから日帰りでも行けるけどデートとかじゃないと滅多に行かないね〜と言う。お泊まりデート?と弾んだ声。お泊りデートしようね。響きだけで楽しいよね。
Dinerは自分1人では絶対入れないだろう雰囲気ありすぎな素敵なお店。ワインをいただく。すごい、素敵なデート。ホールのお兄さん(おねえさん)がメニューをテーブルの上に書いて説明してくれる。何を言っているか分かる瞬間があるけど瞬間的に過ぎ去ってしまい結局何もわからない。香水の説明みたいに流れるようなアーティスティックな説明。こーじに色々聞いて、前菜は話からなんとなく気になってたやつと、メインはバーガーをシェアすることに。こーじはエスコート上手でセンスが良くて、でもずっと一人で生きてきたから〜と言うので不思議。人物像が乖離。
前菜のclam marinara(二人で一生懸命調べた)が最高に最高に美味しい!びっっくり。こーじを見ると目を閉じて、んーーと染み渡らせて目がキラキラしてる。こーじの感情表現は深い。伝わってくる。映画は日常系の、とくに何も起こらないすこし悲しい感じの類が好きと言うので目がハートになってしまう。その私と全く同じことを自分から教えてくれた人は初めて。こーじは気に入った数作を何度も繰り返し観るタイプだという。とっても良く分かる。自分の好きを大事に、周りと比べて気にしたりカッコつけたりせずまっすぐ愛する人なんだな、だから好きの感情表現もこんなに深くて豊かなんだと改めて理解する。私もこーじのような豊かさをもつ人になりたい。
バーガーも美味しい。身体に染み渡らせるような美味しさがあるバーガーってなかなかないよな。ポテトのヨーグルトソース(?)のようなものがミルキーでとても美味しい。これからどうする?となって、アイスランドの映画をホテルでpcで観ることに。なんて素敵なデート!帰りにケーキ屋さんでベリータルトとティラミスとコーヒーをTOGOする。
heartstoneという映画。苦しいヒリヒリするあの頃の世界ととてつもない映像美が感情を静かに湧き立たせてくる。私、最近なんでも言語化してしまうけど、言葉にならない感情世界ってあって、なんでも言語化することはそれを無みすることになるのではと反省をした。言葉に分析しない感性ももったままでいないと、過去の自分たちを守ってあげられない大人になってしまう。私にとって必要な作品だった。ありがとうこーじ。
最初、ラストナイトに腕の中で観るチョイスとしては重かったかも?と心配したけど、これを好きで何度も観てるこーじと共に過ごせたことがとても良かった。こーじは純粋に私との時間をもう一度過ごしたいと思ってくれているんだなということも分かって、大切に捉えてくれていることに感謝をした。映画の間に手が伸びてくることがなかったから。こーじの腕の中は相変わらずあたたかかったけど、1度目より2度目よりも快感をダイレクトにやりとりする感覚があって、早くも慣れを覚える。いつかもっともっとわがままなこーじを見られるのかな。そこにどれだけの愛があるかな。今(あえて互いの了解の下で)曖昧な関係であること、その上での性愛が少し淋しく物足りないものに感じた。
それでも次に会えるのが半年先か一年先か分からない以上しないことなんてできなかったし、次に会うときもそうせずにはいられないと思う。心と心が薄れなければ。薄れないように努力はしたいと思った。こーじは3時に帰っていった。連日こんなに寝不足でごめんね、と声をかけると、全然いい、だって最高だったと言ってくれる。その言葉と声を、私は信じる。私も6時に起きる。ティラミスをつつきSoGL観戦しつつ最終パッキングして空港へ向かう。行きはあんなに全部不安だったのに慣れたもんだなあ。電車で宇多田ヒカルを聴いていて、「残り香」にピンとする。この3週間を振り返りたいのだけど今はどうしたって濃密すぎたこの3日間が最前に来てしまう。人生の大事なひとに会えてよかったな。私はこうやって1人でいる間にたくさん振り返って思い詰めてしまう癖があるから、もしかしたらこーじは私ほどには感じていないかもしれないけど、私は大切に思ってる。それで十分。全然思いもしなかったけど、こーじと付き合って一緒に生きていくのも素敵だろうなと思う。まあどうなるか分からないね。
こーじの声でtake it easyとgo on the flowが聞こえる。飛行機に乗って旧約聖書の本を開くけどとにかく眠くて全く進まないので諦めて寝る。起きてこれを書く。次に会えた瞬間、嬉しくてハグしてキスしてしまう関係でいたいと思った。これはもしかしたら結論なのかもしれない。寝て寝て寝て映画『ブルックリン』と『ザリガニの鳴くところ』を観る。ブルックリンは観るの2度目だけど、あれは2人の男を選ぶ映画ではなく、自分の生き方を選ぶ映画だね。そもそも男たちは彼女のなかで透明だった気がする。飛行機は窓から見る雲と空をなんども眺める。降りて、電車にのって、帰る。ゴロゴロ重すぎ。疲れた〜〜。帰ってきた実感がない。このまま電車に乗ってLに乗り換えてこーじに会える気がする。けど違うんだよね。3週間日本にいなかった実感もない。でも経ったんだよね。コンビニで買い物してスープカレーを食べて帰る。疲れに疲れたので勤怠締めを明日の自分に任せて、寝る。おかずとくんやらとだっちさんやら帰国日を覚えていて気にかけてくれる友だちがいることがとてもあたたかい。おやすみ。
cafe colleteでひとり遅めのランチ。white beans soupが染み渡る優しい味で涙が出る美味しさ。日差しが溢れる窓辺を眺めながら、finally finished all yeah〜!と心で思う。昨日一昨日の日記を噛み締めて書く。途中で、こーじが昨日の夜の電話で洗濯した、って言ってたの、あれ私がシーツにコーヒーこぼしたからじゃん!と思い出す。なんて都合よく忘れてたんだろう、電話の時スルーしちゃった。自分が嫌になる。こーじとは人生で長く仲良く一緒にいて、色んなことを一緒に経験したいし、私の知らないこーじの経験や世界をたくさん話して聞かせてほしい、これからも。それが叶うのであれば関係性は友だちでも恋人でもそれ以上でも以下でも何でも構わない。そう思う。人生でこんなふうに思える人ってそう多く出会えるわけじゃないし、たった2度会っただけでここまで思えるのもすごいことだと思う。買いかぶりすぎ?でもそう思う。