昨日見た演劇の感想。同棲カップルが、互いの演劇論を交わしながら痴話喧嘩する話。お客と距離の近い狭いスペースで、二人の役者によって演じられる。
(2/3)以前、知り合いの現代音楽作曲チームが、集客に悩んだ結果「ポップな現代音楽」というコンセプトで、調性音楽と総音列音楽がミックスされていたり、無調の曲にビートがついていたり……という試みをしていたことがある。個人的には否定的な感情を持っていたが、今では、努力の意味を身に染みて感じる。ただ、現代音楽がお客さんにとって「未知のもの」であるから聴きにこないという仮説を立てるならば、次のようなプランを検討して見たいと思った。
▼既知の音楽が未知の音楽に変化していき、それを楽しませるプログラム。
既知の音楽(調整音楽やポップス等が、徐々に複雑な曲(たとえばポップスの中でも複雑なもの)になり、最後は無調や総音列音楽に辿り着くように、音楽史をプレゼンテーションする。これは私が出席するトークイベントでたまにやるのだが、お客さんに好きな曲を一曲あげてもらい、その音楽史的なバックグラウンドを語るネタは非常にウケが良い。先日のイベントではbishの「オーケストラ」が題材となり、300年前から、音楽がいかに発展してbishにたどり着いたかを示した。